HAUNTED-666
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真・女神転生 IMAGINEのプレイ日記などw
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produced by hatred devil
エリュシオンの収容施設、いつもなら人間である一般人の盗賊やレパル団などの
“ありふれた悪人”が収容される事が多いのだが、今は異質なディーヴァが収容されている。
その為警備がいつもより幾分か厳しくなっている。

清野とユベントスはその施設の一角、特別収容施設にいる。
目の前の個室にはマジックミラー越しにパトリックが拘束着を着た状態で
両脇に監察官のディーヴァが見守る中座って居た。

表情は前を見据えたまま人の良さそうな笑みを浮かべている。
あのような惨劇を行うような人物には到底見えなかった。

今回は安全を考慮し、ガラス越しでの尋問となった。

「ミラーをクリスタル仕様に。」

ユベントスの指示でミラーがただのガラスの状態になりパトリックからもこちらが見えるようになったようだ。
パトリックの表情が変わり視線が合う。元々笑みを浮かべていた表情の口角がさらにあがった。

「やあ、気分はどうだい?」

清野はあからさまに表情を曇らせた。

「今日は来てくれて有難う。ユベントスに無理を言って君に来てくれるよう頼んだんだ。
どうしても、君と話をしたくてね。他の子達だと話なんか出来ない状態だろう?」

他の子達とは被害者達のことであろう、確かに肉体的にはディーヴァであれば元通りになる。
だが、皆精神を病んでしまっているものが多く、話すらまともに出来ない状態だ。

「本当は君ともっとじっくり遊んであげたかったんだけど、途中で邪魔が入ったね。
どうだった?あの時の気分は。」

穏やかに微笑みながら聞いてくる内容ではない。
まるでお気に入りのコーヒーを勧めて飲ませた時の感想を聞く、と言った風である。
狂ってる。そう感じた。

「何故…あんな事を?」

「ほう…感情的になるかと思ったが思ったより冷静だね。」

今まで笑みにより細められていた目が本来の大きさを取り戻す。
口元は笑っていたが目は凍てついた魔界の空気のように鋭い。

「何故か?そうだな…魔族も天族も関係なくこの世の全ての人が憎い。それだけの話だよ。」

一瞬瞳の中の全ての光が失われ項垂れたかと思ったが、
すぐにまたあの張り付いた笑顔でこちらを向いた。

「なあ、どうだった?
君は同族に拷問を受けて絶望したかい?痛みに我を失ったか?
苦しかったかい?何故助けが来ないと憤慨したか?
こんな事をする俺を気持ち悪いと感じたか?
回復されてまた痛みが続いて終わらない苦しみに殺してくれと願ったかい?」

拷問されていた時の事を思いだし、もう傷も無い所が痛くなるような気がして一番深かった傷があった胸を押さえる。
心なしか呼吸もし辛くなってきて思わず深呼吸した。

清野が拷問されていた時間は大体2時間程だった。
後から時間を聞いて、感覚的に1日位経っているように感じて居た。
途中途中痛みで気絶したりしていたからであろうが、
色々な感情が渦巻いて居た事は否定出来なかった。
だが、目の前の男にそれを伝える気は毛頭なかった。

清野の意思を持った両の目が男を見据える。

それを答えと受け取ったのか、パトリックは清野が言葉を発する前に話し始めた。

「俺は、全部思ったよ。それからそこに居た奴ら全員を呪って、全員を殺して…
それを毎日毎日毎日毎日…繰り返し考えてた。」

心なしかパトリックの言葉尻が強くなった。

「28年間、ずっとな。」

「…っ」

目を見開くと同時に背筋を悪寒がはしる。
28年間ずっと…?考えられない。いや、考えたくもない。
2時間だけでもやっと耐えた程だ、ここにいた天族や魔族も大体長くて1年ほどだ。
それ以上は精神が持たずオードの流れに還る者が多かったようだ。

それをこの男は28年も…?

「だから、実行したんだ。無差別に、みんな同じだからな天族も、魔族も。
いや、天族を痛め付ける方が面白いな。同族だからと安心していたのに
その直後の絶望的な表情といったら…」

男の顔は今までで一番満ち足りているといった様な笑顔になっている。
拷問されていた自分と重ね合わせて、同じ痛みを、同じ絶望を味あわせる事によって
彼の壊れた精神はようやく現世に縫い止められているのだろう。

「最高だよ、俺の手によってすべて壊れていくんだ命のみならず魂までもな」

息を吸うように拷問を行い、笑顔で残虐な所行を語る。
それが同族であっても、だ。

『ダメだ、彼はもうきっと“普通”には戻れない。』

僕にできる事は何一つない。そして誰も彼を元の性格に戻すことは出来ないだろうと。
そして彼の旧友であるユベントスも同時にその事を確信した。

「俺の時は誰も助けには来なかった、が、君の場合は仲間が助けに来てくれたね?
健康的な肌色の可愛らしい女性と俺の顔を思いっきり殴った男性。
あの一発は効いたな…まったくうらやましい限りだよ君は。」

二人の話を出されて警戒する清野にさらに畳み掛けるようにつぶやいた

「あの二人を君の目の前で同じ目に合わせてやったら君はどんな顔をするかな?」

途端、清野は今まで誰にも見せた事も無いような憎悪のこもった目でパトリックを睨んだ。

「ふふ…良いね。俺は君が大嫌いだよ」

彼の静かな笑いは狭い部屋に籠もるように響いた。
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