HAUNTED-666
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真・女神転生 IMAGINEのプレイ日記などw
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Confrontation with madness
暴力的・グロテスクな表現があります。ってかそれしか無い…

冷たい空気が頬を撫で目が覚める。
まだぼうっとする意識の中でここはどこだろうかと自問する。
確か調査隊の最後尾に居て…いきなり横から現れた手に口と鼻を塞がれた迄しか憶えていない…
首に冷たいものを感じる。両手は自由に動かず、両足は重い。
どうやら鉄の拘束具で拘束されているようだ。

「起きました?もう少ししたら起こしてあげたのに。」

何処かで聞いた事のある紳士的な声にうなだれていた首を上げる。
まだ目がかすみ濁った視界でしか見る事が出来きず顔がわからなかったが気配からして天族だろう。
仲間だ、と、ホッとすると同時に体から力が抜けた。
何処で聞いた声だろうか、その事を思い出そうとするがすんなり出てこない。
紳士的な声の男性の手中にはダガーが握られていた。

「頬を擦り剥いてしまってるね。シティビンピース…」

彼はキュアウイングのようだ。
言われて気づいたひりひりとした感覚が彼の呪文によって無くなっていく。

「…それ……」

ようやくぼうっとしたのが抜けて来て声が出せるようになった。
視界も少しずつ明瞭になってくる。視線がまた下に落ちていたので彼が持っていたダガーが目に入った。
そのダガーは先ほどまで清野が装備していたダガーだった。
清野は彼が持っているダガーを見つめ擦れた声で自分のモノだと主張した。

「大丈夫。すぐ君に返すよ。」

ダガーに明かりを照らす。懐から出したレミの布をダガーで二つに裂く。

「…切れ味も申し分無い、管理が行き届いている。スコロペンの毒も湿布済み…すばらしい完璧だ。」

だから何?と言いたい気分だったが、とりあえずそれを言う気も起きないほど体は怠かった。

「では、ダガーを君に返そう。」

ダガーも返して欲しいがそれよりも先にこの拘束具を外して欲しいとか考えていたが、
その望みはかなわない事をすぐに知った。

ダガーは銀の直線を描き、清野の右胸に沈んだ。
彼が近くに寄ってきたことでその背に隠れていたモノが見えた。
それは生きたまま解剖され磔にされたかのような酷い有様の天族の男性だった。

全ての事の情報処理が追いつけずようやく自分の状態を把握した時には
痛みと肺を刺された事による気管逆流血のせいで声を上げることすら叶わなくなっていた。
ただゴボゴボと血の泡を吐き、息も出来ず、さらに空気を取り入れようと吸い込んだ所で
吐き出した血の泡が戻るだけで全く息をする事は出来なかった。

息の出来ない苦しさで涙がにじむ。同族なのに何故こんな事を?
きっとあの男性もこの男にやられたのだろう。

「大丈夫。簡単には殺さないよ。殺したらキベリスク帰っちゃうしね。
思う存分苦痛を与えられないだろう?」

苦しみの中顔を上げると
そこには狂気に満ちた笑みを浮かべ瞳を見開き、
楽しそうにこちらを見ている見覚えのある男の姿があった…。
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